育児・仕事・移住(ヨガはほぼおやすみ)

アラフォー共働き女の二人育児と仕事の両立、移住について。

授乳が辛かった

 

授乳について。世の中には自分の身になってみないと全く興味を向けないことが数多となくあるが、私にとってはその1つが授乳だった。妊娠しても出産直前になっても全く調べなかったし、産めば出るんでしょ?経済的だしおっぱいあげると痩せるって誰かが言ってたな、くらい。

 

結局、産んでから授乳について今までで一番検索した。自分の2017年検索ワードNo.1は絶対に授乳関連だ。「混合から完母 いつ頃」「頻回授乳 いつまで」「授乳時間 20分 長すぎ」とか。

 

でもって世の中にはホントこのトピックについて色々な記事やら流派があることに気がついた。だから今更自分が何かを言うのはインターネットに更にゴミを増やすだけだと思う。私が思っていることなど大抵の人が書いている。でも、自身の記録として残しておきたい。特に母乳が出なくて苦しんでいる人にはちょっと読んでもらいたい。

 

目次 

 

出ないもんは出ないと思う

私は産後3ヶ月近く頻回授乳(1日多いときで20回、少なくとも15回)+ミルク最小限で頑張ったが、成長曲線ギリギリの体重、日毎の体重の増加量が安定しなかった(25グラム/日という週もあれば、10グラム/日という週も)結果、超ミルク寄りの混合栄養に着地して今(産後6ヶ月)に至る。

 

頑張った理由?頭がおかしかったとしか言いようがない。普段の自分なら絶対にやらなかった。産後のホルモンバランスの劇的な変化による反応の一つだったと思う。産んだ病院も母乳押しで産後すぐに母児同室の頻回授乳&ナースステーションで預かり拒否というスパルタで、それにすっかり洗脳されていた。退院後は母乳押しの母乳マッサージ(XXXX式)に行き更に母乳信仰を深めて結果5万円近く母乳マッサージに費やした。

 

最終的にミルクを増やすことに納得できたのは身体が疲れていては出るもんは出ないし疲労困憊で赤ちゃんとの時間も楽しめない、そして何よりも赤ちゃんがすくすく成長することが一番大事という(めっちゃ基本・・・)のが頭の中の大部分を占めるようになったから。それからというもの、体重は順調に伸びよく眠り遊び元気に過ごしていて、お腹をすかせて泣いてばかり&便秘気味だった数ヶ月を申し訳なく思った。旦那さんがミルクを担当する我が家では、ミルクおじさんと赤ちゃんに認識されている。すごく旦那さんも嬉しそうでこっちも嬉しい。

 

頻回授乳 VS 疲れていると出ない

母乳を軌道に乗せるには頻回授乳とよく言われる。そして、お母さんの身体が疲れていたら駄目、リラックスしていないと出ないよ、とも。この時点で矛盾だと思う。例えばオムツ替えや寝かしつけ、哺乳瓶の洗浄・消毒にその他諸々の家事最低限を誰かが完全に代わってくれて授乳するときだけ赤ちゃんに会う、それまでは隔離された場所で休んでいい、という状況だったら成立しうるのではないか(あくまで私見ですが)。また、自分の排泄、食事、お風呂などは他人がやるのは不可能。2−3時間毎に訪れる10−20分くらいかかる授乳の合間に排泄、食事などをこなし睡眠をとって身体を休めるのは大変。赤ちゃんの様子も気になるし泣けばおちおち寝ていられない。協力者がいたとしても恐らく一番赤ちゃんのことを気にかけている(責任感を感じている)のは何故か自分と感じる始末で、協力者をマネージメントするのに疲れるという悪循環。

 

もし2人目を授かることが出来て、経済的に余裕があって、おっぱい寄りで育てたいと思ったら私は産褥施設に入る。看護婦さんがいて、いろんな面倒を見てくれて、お母さんの体のケアまでしてくれる。母乳が出ないことが経験的にわかった今、そこまでしないと恐らく駄目だとわかっているからで、それでも満足に出ないかもしれないけど(苦笑)。

 

ミルクもそれなりにしんどい

ミルク育児に罪悪感は付き物。だってミルク缶にも「母乳が一番の栄養」みたいなことがどーんと書いてあるし。

 

でも、ミルクは赤ちゃんが欲しがってからすぐには出せない。眠い目をこすりながら、抱っこでしびれた手指をほぐしつつミルクの粉を計ってお湯で調乳し、ちょうどよい温度になるまで冷まして・・・としていると早くても2−3分はかかる。その後は地味に哺乳瓶を洗い、消毒するという作業が待っている。混合でやっていると母乳をあげて、ミルクを作って、ミルクをあげて、ゲップさせて、哺乳瓶の洗浄消毒をして、、、としているとあっという間に30分から1時間近く経っていたこともざら。

 

マタニティ系のクラスに行くと、「いつでもパイだして授乳していいからね」「添い乳のときにこうすると肩こりが取れるよ」といった「母乳あげてるの前提」な発言がしょっちゅうインストラクターから出る。そのたびにちょっと心がざわつく。

 

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終わりに

どっちかが圧倒的に楽とか良いとかではないのだと思う。完母の友人たちの中には産後6ヶ月たっても2−3時間おきに欲しがる赤ちゃんに手を焼いている子もいる。おっぱいは出るけど赤ちゃんがあまり飲んでくれなくてしょっちゅう乳腺炎にかかってしまう人も。ミルクが主だと大体時間は3−4時間開くし、飲んでいる量もわかるという利点もある。でも月に6−8000円位ミルク代で飛んでいく。

 

たかが授乳、されど授乳。人生に数多ある選択の一つだと思う。そしてどんな形を選んでいくにせよ、その過程で悩んだりジタバタしたりするのもその人らしさが出る。それでいいと思う。私は結果的にこうなっているからこうしなさいとも言いたくないし、一つの形として誰かの琴線に触れることができたら良いなと思う。