育児・仕事・移住(ヨガはほぼおやすみ)

アラフォー共働き女の二人育児と仕事の両立、移住について。

第二子産休中に読んだ本(2021/1/18時点)

産休に入って1ヶ月、たくさんの本を買ったり借りて読んだのですが、マーカーを引いてメルカリに出せなくなった(=自分の本棚に残すことが決定した)本だけ紹介*1します。

仏教、生き方

藤田さんの本はこれまでも何冊か読んだが、以下は対談形式で桜井さんの視点も入っているのでより本と自分が対話するのに役に立つ。現代人がしばしば追求する「私の自由」(自己満足、自己改善の追求を通して自分の周囲(相手が自分をどう見るか、世界の不条理など)を変えていく)ではなく、そんな「「私」からの自由」をこれからの生き方(そもそもの仏教の教え)として説く。「理想」に対して足りないものを見つけて常にそれを埋めようとするパラダイムからのシフトはどう起こせばいいのか。そのためには「私」を小さくし、小さな私を支える地球全体に目を向け、そこから受け取るメッセージや感覚に対してオープンであること、そこから受け取る役割をただ果たすことが大事。この本を起点として、似たようなテーマ(と私が思った)本をいくつか読んだ。

青虫は一度溶けて蝶になる: 私・世界・人生のパラダイムシフト
 

 

次は大好きな土井先生の新刊。コロナと妊娠と在宅勤務で俄然料理をするようになり、その喜びを知った私。料理は食べることだけを指すのではなく、つくって食べるということ。つくることで作る人とそれを食べる人の間に色々なやりとり(健康への思いやり、子供の味覚が作られていくことなど)が発生するということ、作る人とその人が使う素材(野菜、お肉、お魚、調味料など)との関係性に思いを馳せること、それがその人たちの生活や環境、しいては地球環境を考えることにも繋がっていく・・・などなど、普段の料理という自分の行動を通して(今流行りの)SDGsに貢献(または悪影響を与えている)に気付かされます。

料理と利他

料理と利他

 

遺伝子的な差異がもっとも小さい動物であるゴリラの観察を通して説くこれからの人との繋がり方、生き方。現代はテキスト(言語、情報)偏重社会である。ただしそれだけでは信頼関係は築けない。共感や好き嫌いは言語だけでなく空間と時間を共有して身体的にわかるもので、テキストや数値だけで理解しようとするもの、できるものではない。つまりはテキスト偏重なSNS時代においては相手をわかることも、自分をわかってもらうこともできず、孤独を深めていくのだよ、ということ。

ではそれに対して私たちはどう向かい合っていけばいいのか。著者はゴリラの観察を通して見えてくる本来の人間らしさと幸せについて語り、現代にどう適用していくのかを説く。

 

すごく流行っている本。Kindleで購入。マーカーを引きまくり、私にしては珍しく2回連続で読んだ本。最近のエントリで2020年後半の自身の失敗と学びについて振り返った私にとって、本書で綴られる生々しい感情も含めた他人の失敗を読むのは体力も精神力も必要とする時間だった。

ikujishigotoyoga.hatenablog.com

なぜなら所々自分のこれまでの経験も引き寄せて読んでしまうから。引き込まれる本とは大体そういうものだ。最終的には改めて失敗を振り返ることの難しさと大切さを思い知ることとなった(ので今後も私はそういうエントリを書くと思う、しんどいけど)。

 

本書では「誤配」(意図したことと外れること)の大切さも繰り返し出てくる。これも今まで触れた本たちにも共通するテーマだと思う。何か理想やゴールを設定してがんじがらめにならないこと、その場その瞬間に環境が与えてくれていることにオープンであること、気づける状態であること、それが自分の人生に入ってくることを受け止めること、簡単に答えを出さずに考えたり悩んだりすることを許すことなどなど、現代社会で「ムダ」「非効率」と思われることに抵抗していくのが大事。ここまで書いて、ブログなんてその最たるものじゃないか、などと思う。特にこういうエントリはw

 

ゲンロン戦記でも触れられていた小松さんの新刊がKindleのおすすめで出て来て、地方移住を今年実行しようとしている自分にピッタリだなと思ってポチった。

 

福島県いわき市でアクティビストとして活躍される著者が、自らの経験を元に地方で生きる際のマインドセット、動き方について指南する生き方本とも言えるし、ゲンロン戦記で語られた様々な著者の「誤配」による結果的な成功を並べた本とも言える。 

地方を生きる (ちくまプリマー新書)

地方を生きる (ちくまプリマー新書)

  • 作者:小松理虔
  • 発売日: 2021/01/08
  • メディア: 新書
 

 

コロナ関連

井庭先生のことは昔参加していたNPOの活動を通じて一方的に知っていて、本屋をブラブラしていて名前が目に入り、購入した。自己啓発系のビジネス書と学術書の真ん中を行く感じ。断定しすぎない、イケイケな感じじゃない、地に足がついているというのが私の中での印象。マーカー引きまくりで読了しました。

コロナの時代の暮らしのヒント

コロナの時代の暮らしのヒント

  • 作者:崇, 井庭
  • 発売日: 2020/09/29
  • メディア: 単行本
 

 

英語学習系

こちらもゲンロン戦記同様に流行っている本。これについては別エントリを書きたい。けどまずはここにある学習法を実践してからにしたいので後々になると思う。産休に入って以来ほぼ英語はやっていない(爆)。その前は毎日最低5−6時間は英語で話しっぱなしだったのにw

今後も英語を使って生きていきたいかはよくわからないのだけど、伸びなくなって久しいのでそれが変わればまた考え方も変わるのかも。だからこそ実践してどうなるか見てみたい。

 

英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860)

英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860)

 

 

自己啓発

Coached のCEOの方のTwitter経由で次のブログを知り、自分の中の抵抗者を知るテストを受けたので、そのテストを主催しているひとの本も読んでみようかということで図書館で借りた本。

 

tomomatsukawa.blogspot.com

 

私の結果は妨害者が6-7つくらい等しくあるという(全部で9つ)結果でした。ちなみにHSPのテストも受けたけど、結果はHSPではない、でした。そうかもしれないと思ったのにな。。。

 図書館で借りているのでマーカーは引いていないし、買ったわけでもないのだけど、ノートには色々なメモが残った。妨害者を知ることで、自分の心の中に浮かんでくる声の傾向を理解し、ラベリングをし、そこにエネルギーを注力しないことを勧める。そして妨害者の対である誰もが本来持っている「賢者」の視点を活性化させ、身体的感覚に意識を向けるトレーニングを積むことでPositive intelligenceを高めていこうというのが本書の教え。「自分・私」を小さくするという生き方の本で紹介した教えに通じるものがあり、結局いろんな本が同じことを自分に語りかけてくる(そしてそういう本を自ずと選んでいる自分がいる)んだなと思った次第。

 

*****

これらの他にも断食(ファスティング)、いい脂とそうでない脂、漢方などの本も色々読んで産休以来実践している。

こうまとめて書いてみると、ただつらつらと過ぎていくように感じられる産休も、なかなか良いんじゃない?という気になってきた。良かった(笑)。

 

 

 

*1:ちなみにアフィリエイトとか興味ないのではてなブログの機能でリンクを入れました。私にはお金は入らないと思います。